2015年6月14日日曜日

「怒り」との関わりNO.7

今回は、「傾聴」について書きます。

「傾聴」に関しては、インターネットや本でもいろいろな方が書かれているので、ここでは、「準拠枠」について述べたいと思います。

例えば路上で一匹の子猫に出会ったとします。子猫を見て思ったり感じたりすること、また、行動は、人によってそれぞれ違います。Aという人は、かわいそうだと思う。Bという人は、かわいいと思う。Cという人は、かわいそうだけど自分には何もできないと思う。Dという人は、猫が嫌いである。A〜Dの4人の感じ方は、それぞれ違います。
「一匹の子猫と出会う」という同じ事象に出会っているのに、感じ方が違うのは、その人が使用している”メガネ”が違うからです。その人がそれまでに経験したことや出会った人、学習したこと、感じてきたことなどの違いから、その”メガネ”の見え方は人それぞれ違ってきます。この”メガネ”を心理学では「準拠枠」と呼んでいます。

ある事象に対して、相手にはどのように見えて、感じているのかを想像しながら「話を聴く」こと、すなわち、相手の準拠枠で聴くことを「傾聴」と言います。

子どもたちもそれぞれの準拠枠をもっています。子どもの準拠枠で話を聴こうとすることで、大人は「子どもにはどのように見えているのか、感じているのか」を想像しながら子どもの話を聴きます。大人の聴き方が変わると、子どもは今までより聴いてもらっていると感じると思います。そして、子どもに、「この大人に話してみよう」「話してみてもいいかな」と思ってもらえるのかもしれません。








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