2015年8月31日月曜日

明日から9月

皆さん、お元気でしょうか。

8月も今日までですね。
地域によっては、もう授業が始まっているところもありますが、明日からいよいよすべての学校で授業が始まります。

子どもたちは今どのような心境でしょう。明日への期待や不安、よだきぃ(だるい)なあ、宿題のことで先生やお家の人に怒られたら嫌だなあ、明日も休みたいなあ、などあると思います。

気になる子どもがいるときは、電話や家庭訪問などを行っておくと、現在の子どもの状況を把握することができ、明日の対応を考えておくことができます。

話は変わりますが、最近、本ブログへのアクセス数が増えています。これまでは、1日平均4、5件で、毎月の学習会当日は15件ぐらいありました。しかし、27日以降、毎日20件以上で、29日は44件ありました。テレビ等でSSW等が取り上げられたことも関係していると思いますが、悩んでいる保護者や学校の先生方、SSWの先生方もたくさんいらっしゃるのではないかと思いました。

本研究会は、県内の教職員とSSWの先生方で作っている研究会です。平成24年11月に発足し、昨年6月からは毎月1回行っています。研究会では、それぞれの先生方が抱えていることを話し、参加者でどのように対応したらいいのかを考えたり、情報交換を行ったりしています。また、時には、教育社会学が専門の研究者の先生からの質問に応える中で、現場の教師やSSWの先生方も改めて、「教育」の在り方や「支援」の在り方について考え、協議したり研究者の先生の話を聞いたりしています。

ときには、ゲストの方に参加していただいたこともあります。これまでに、不登校の子どもの「親の会」、宮崎日日新聞の記者で「子どもの貧困」の連載を担当された方、宮崎大学の先生に来ていただきました。

今後も、参加された先生方の悩みや不安が少しでも軽くなり、子どもたちが安心して過ごせるように、いろいろ方とつながりつつ、毎月の学習会を行っていきたいと思っていますので、どうぞお気軽に参加してください。事前連絡等は必要ありませんのでご安心ください。



2015年8月29日土曜日

参加、ありがとうございました。

今日は8名の参加がありました。ありがとうございました。

初めて参加された特別支援学校の先生から、小学校での不登校児童についての質問がありました。その質問に答える形でそれぞれの立場(SSW、養護教諭、特別支援学級担任、研究者)から事例や普段考えていることなどを出し合いました。

また、3県(熊本、鹿児島、宮崎)合同交流会や本会が主催する講演会についても簡単な提案をしました。

いろいろ決まったら、本ブログで紹介したいと思います。

次回の学習は、
9月12日(土) 午前9時30分から11時30分まで です。
場所は、未定です。

よろしくお願いします。

2015年8月27日木曜日

29日は学習会です。

8月の学習会の案内です。

期日:8月29日(土)午前9時30分から11時30分まで
場所:宮崎市教育情報研修センター 1F レクレーション室

この会は、校種を問わず、宮崎県内の教員またはSSWの方でしたらどなたでも参加できます。お気軽にご参加ください。お待ちしております。

子ども支援のための地域連携の方法①

子どもや家庭の支援を行うのに地域連携は重要です。学校・教師の立場からもSSWの立場からも言えることだと思います。
地域連携のメリットはいろいろな文献に掲載されています。本ブログでも紹介をしていますので、今回は方法について書きたいと思います。

地域連携の方法について、今回は教師の立場、学校の立場で紹介したいと思います。

子どもや家族への支援が必要になったときに、地域の民生委員さんや主任児童委員さんに見守り活動等をお願いしたり、ケース会議への出会を依頼し、情報の共有や具体的な支援のお願いをしたりします。この場合、「支援が必要になったとき」に初めて、子どもやその家族は民生委員さんや主任児童委員さんと出会います。保護者が地域の人の支援を必要としている場合は双方はつながりやすく、支援の効果が期待できます。しかし、保護者が必要としていない場合は、つながりにくく、支援を行いづらいことがあります。
では、どうしたらいいのか。

もし、子どもやその家族と民生委員さんや主任児童委員さんが「支援が必要なとき」以前に知り合っていたら、民生委員さんや主任児童委員さんは支援しやすくなると思います。また、子どもたち自身が困ったとき、話を聞いてほしいときに民生委員さんや主任児童委員さんに支援を依頼することもできます。
子どもやその家族と民生委員さんや主任児童委員さんが「支援が必要なとき」以前に知り合う仕組みづくりについて、次回紹介します。




2015年8月15日土曜日

「子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク」第5章「関係機関との恊働」

今回は、鈴木庸裕先生・佐々木千里先生・高良麻子先生が書かれた、「子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク」(かもがわ出版)のケース会議のすすめ方(校内チーム会議)」について紹介したいと思います。第5章から、「関係機関との恊働」について、紹介します。

まず、関係機関との恊働の基礎知識として、「恊働とは」「関係機関との恊働のメリット」「恊働を可能にする日頃の活動」等が書かれています。
恊働については、「異なる組織、あるいは異なる専門職などが目的を共有して、その目的達成のために協力し合って機能すること」とあります。また、恊働のメリットとして、①多様な視点から、多角的に問題を理解し支援できる。②多様な立場から支援を展開できる。③責任や負担を分散できる。このメリットを生かして、必要なときに関係機関と恊働するために「相互の関係性を構築」しておくことが必要であるとあります。私も経験ありますが、関係機関との日常的な関係性ができているときは、あらたな事例があるときでも、スムーズに支援を展開できます。
また、関係機関と恊働をする必要があるかどうかを判断することも難しいことです。
「関係機関との恊働の判断」では、次のような視点から判断することができると書かれています。・家庭内の問題が背景にあるか。 ・医療などの専門的判断が必要か。 ・警察の協力が必要か。 また、虐待が疑われるときには、児童相談所や福祉事務所に通告することが必要になる、とあります。

「関係機関との恊働方法」では、ケース会議が有効であり、「誰が何をいつまでにどのようにするのか」を明確にし、各専門機関の専門性を活かした役割分担をし、継続的に評価をしていく必要があると書かれています。

子どもの状況を包括的に把握し、必要な社会資源の活用等を意識して支援を計画するために、子どもと家族の関係性や、子どもや家族とさまざまな社会資源との関係を図式化したエコマップの活用についても紹介されています。

最後に、「関係機関との恊働における留意点」として、専門用語を使用しないとか、個人情報に関することが書かれています。


2015年8月11日火曜日

助成金、ありがとうございます。

先日、公益財団法人日本教育公務員弘済会宮崎支部様からのグループ研修助成金が交付されました。とても有り難いことだと思います。
昨年度は講演会の開催等に使わせて頂きました。今年度も学習会参加者の皆さんと検討して有効に使わせて頂きたいと思います。

2015年8月9日日曜日

第3章「ケース会議(校内チーム会議)」のすすめ方

今回は、鈴木庸裕先生・佐々木千里先生・高良麻子先生が書かれた、「子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク」(かもがわ出版)の第3章から、ケース会議のすすめ方(校内チーム会議)」について紹介したいと思います。

まず、ケース会議について、「『気になる子ども』を指導・支援するにあたり、その子どもについて情報を持つ教職員が一堂に会して、アセスメント・プランニングを検討する」会議であると説明されています。また、効果については、ケース会議で検討する中で、「子どもが抱える困難」を、教職員が事実に基づいて理解し、子どもや周囲のもつ強みや長所を確認するプロセスを経ることにより、『困った子』から『困っている子』への温かいまなざしのある学校環境が形成され、早期に必要かつ効果的な支援が届きはじめ、より良い学校生活の実現を可能にします」とあります。
この本には、「ケース会議の流れとタイムテーブル」があり、実際のケース会議の持ち方が詳しく書かれています。(会議の進行役の台詞や、ケース会議に関する校内研修のすすめ方も掲載されており、校内でのコーディネーター役の方は、必見です。)

次回は、第5章「関係機関との恊働」について、紹介します。

2015年8月8日土曜日

8月の学習会の案内

8月の学習会の会場が決まりましたので、ご案内します。

期日:8月29日(土)午前9時30分から11時30分まで
場所:宮崎市教育情報研修センター 1F レクレーション室

お待ちしております。

暑い日が続いています。どうぞ、ご自愛ください。

2015年8月5日水曜日

連携についてNO.1

子どもやその家族の支援を行うときに、学校だけで対応できないときに、関係機関や地域との連携を図ります。連携を行うときの要になるのが、ケース会議だと思います。しかし、ケース会議についての、いろいろな悩みを聞くことがあります。それは、「情報の共通理解」で終わってしまって、「具体的な支援」について決まらなかった、ということです。

ケース会議では、具体的にどのような支援を、誰(機関)が、いつまでに行うのか、はっきりさせます。全機関の進捗状況を把握し、新たな情報を共有することも有効です。当日配付のレジュメ等にそれらを記入する欄を設けると効率的・効果的な会議になります。

前回紹介した、「子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク」(かもがわ出版)の第5章には、「関係機関との恊働」について書かれています。「恊働」とは、「異なる組織、あるいは異なる専門職などが目的を共有して、その目的達成のために協力し合って機能すること」です。また、第3章には、「ケース会議(校内チーム会議)のすすめ方」についてもあります。
そこで、次回は、第3章を紹介したいと思います。

 4月の研究会のご案内です。 日時:4月13日(土)16時から18時 場所:アオシマコーヒー 住所:宮崎市青島2丁目6-5 青島BAR 2F 電話:080-5602-2788 皆さん、お気軽にお越しください。