NO.5の続きです。
嫌なことを言われて怒っている子どもに、「言われたとき、うれしかった?悲しかった?それとも何にも思わなかった?」と質問をします。このとき、「悲しい」等の第1次感情を答えることができずに黙っている子どももいます。
子どもが黙っている場合、子どもは以下のように思っているから「黙っている」と考えられます。①話して聞いてもらえない(分かってもらえない)。②どのように話したらいいか分からない。③自分がどのように感じているかが分からない。
①のとき
大人は「傾聴」に心がける必要があると思います。「傾聴」により、子どもは「この人に話してみよう」という気持ちになるかもしれません。傾聴については、次回述べます。
②のとき
子どもの話を聞くときに、紙(ポスター等の広さのあるもの)とマジックを用意します。紙に、子どもが話したことを時系列に大人が書いていきます。事実とその時の気持ち等も書きます。一通り書き終わったら、書いたものをもとに子どもとさらに詳しく話し合います。書き方の形式等は自由です。
この活動の利点は、とにかく子どもが自身の言葉を見つめ、その時の気持ちを捉えやすくなる、子どもの状況や気持ちなど、子どもの言っていることが大人にとって理解しやすくなる、話し合いの記録として残すことができる、ことが挙げられます。
③のとき
方法としては、②と同じです。違う点は、気持ちの変化に重きを置いて書いていくという点です。嫌なことを言われる前の気持ちにまで遡って聞き取って書いていくと、子どもは「自分の気持ち」に焦点を当てて思い出そうとするので、気持ちの変化に気づきやすくなると思います。
②と③を行うとき、相手の気持ちに対して子どもが想像したり思ったことは、ペンの色を変えて書き込みます。この作業で、子どもは「相手の気持ちを想像する」ことや相手を理解しようとすると経験をします。
この方法は、子どもの同意を得た言葉をそのまま記しているので、保護者に説明を求められたときにも有効であると思います。また、子ども同士のトラブル解決にも有効だと思います。
2月の研究会は2月10日(土)16時から18時まで、アオシマコーヒーで行います。お待ちしております。
https://www.facebook.com/miyazakikodomosien/
2015年6月10日水曜日
2015年6月3日水曜日
6月学習会の案内②
会場が決まりましたので、改めて案内します。
期日:6月27日(土)午前9時30分から11時30分まで
場所:宮崎市教育情報研修センター 1F レクレーション室
お待ちしております。
期日:6月27日(土)午前9時30分から11時30分まで
場所:宮崎市教育情報研修センター 1F レクレーション室
お待ちしております。
2015年5月30日土曜日
6月の学習会案内
皆さん、お元気ですか。
新年度が始まって2ヶ月が過ぎました。
暑さも厳しくなりはじめました。体調はいかがですか。
さて、6月の学習会は、次の通りです。
期日:6月27日(土)午前9時30分から11時30分まで
場所:決まり次第お知らせします。
本研究会は平成24年11月に始まりましたが、現在のように毎月行うようになったのは昨年の6月からです。ちょうど1年が経ちました。(ブログは11月からです)
この間、知り合いに紹介されたという方、12月に行った講演会の案内で会を知ったという方、ブログを見て参加された方など、少しずつ広がっています。
本研究会はスクールソーシャルワーカーや養護教諭、特別支援学級担任、教育社会学の研究者、通常学級の先生等、県内の先生方で不登校や家族支援が必要な児童生徒への支援・指導について学びそして語り合いを行っています。
県内の先生方(校種は問いません)やSSWの先生方で、悩みや関心のある方、お待ちしております。
尚、会についての質問やご相談については、本ブログの「自己紹介」にある「メール」を使ってください。
新年度が始まって2ヶ月が過ぎました。
暑さも厳しくなりはじめました。体調はいかがですか。
さて、6月の学習会は、次の通りです。
期日:6月27日(土)午前9時30分から11時30分まで
場所:決まり次第お知らせします。
本研究会は平成24年11月に始まりましたが、現在のように毎月行うようになったのは昨年の6月からです。ちょうど1年が経ちました。(ブログは11月からです)
この間、知り合いに紹介されたという方、12月に行った講演会の案内で会を知ったという方、ブログを見て参加された方など、少しずつ広がっています。
本研究会はスクールソーシャルワーカーや養護教諭、特別支援学級担任、教育社会学の研究者、通常学級の先生等、県内の先生方で不登校や家族支援が必要な児童生徒への支援・指導について学びそして語り合いを行っています。
県内の先生方(校種は問いません)やSSWの先生方で、悩みや関心のある方、お待ちしております。
尚、会についての質問やご相談については、本ブログの「自己紹介」にある「メール」を使ってください。
2015年5月24日日曜日
日本学校ソーシャルワーク学会第10回記念大会 福岡大会の案内
日本学校ソーシャルワーク学会第10回記念大会が、7月4日(土)・5日(日)、福岡市博多区の福岡国際会場で開催されます。
初日の午前中、基礎研修 が大会に先立って行われます。基礎研修は、「スクールソーシャルワーカーに求められるもの~学校現場が期待するスクールソーシャルワーカー~」というテーマで行われます。大会要項には基礎研修について「10 周年記念の本大会の基礎研修では今一度基本にもどり、学校運営の立場から「学校現場が 期待するスクールソーシャルワーカー」について語っていただき、あらためて「スクールソーシャルワーカーに求められるもの」について考え、学びを深める機会としたい」と書かれています。
講師:丸山 涼子先生(大阪府寝屋川市立和光小学校元校長)
森原 清先生(山口県周南市立和田中学校校長)
コーディネーター:佐々木 千里先生(京都市教育委員会等SSWスーパーバイザー、日本学校ソーシャルワーク学会理事)
午後から大会が始まり、開会式・基調報告・大会シンポジウムが行われます。
2日目は、午前が口頭発表(研究発表・実践発表)、午後は、課題別分科会です。分科会は、5つに分かれて行われます。
初日の午前中、基礎研修 が大会に先立って行われます。基礎研修は、「スクールソーシャルワーカーに求められるもの~学校現場が期待するスクールソーシャルワーカー~」というテーマで行われます。大会要項には基礎研修について「10 周年記念の本大会の基礎研修では今一度基本にもどり、学校運営の立場から「学校現場が 期待するスクールソーシャルワーカー」について語っていただき、あらためて「スクールソーシャルワーカーに求められるもの」について考え、学びを深める機会としたい」と書かれています。
講師:丸山 涼子先生(大阪府寝屋川市立和光小学校元校長)
森原 清先生(山口県周南市立和田中学校校長)
コーディネーター:佐々木 千里先生(京都市教育委員会等SSWスーパーバイザー、日本学校ソーシャルワーク学会理事)
午後から大会が始まり、開会式・基調報告・大会シンポジウムが行われます。
2日目は、午前が口頭発表(研究発表・実践発表)、午後は、課題別分科会です。分科会は、5つに分かれて行われます。
第 1 分科会 「児童生徒のいじめや校内暴力への対応を考える」
第2分科会「子どもの貧困対策とスクールソーシャルワーカー」
第2分科会「子どもの貧困対策とスクールソーシャルワーカー」
第3分科会「生活の困窮と生活支援−夜間中学校や定時制・通信制高校の取り組みから−」
第4分科会「学校ソーシャルワーク実践におけるコンサルテーションの意義と課題」
第5分科会「特別支援教育と学校ソーシャルワーク」
詳しくは、日本学校ソーシャルワーク学会 HPをご覧ください。会員以外でも参加できます。私も本日、参加申込をしました。
第4分科会「学校ソーシャルワーク実践におけるコンサルテーションの意義と課題」
第5分科会「特別支援教育と学校ソーシャルワーク」
詳しくは、日本学校ソーシャルワーク学会 HPをご覧ください。会員以外でも参加できます。私も本日、参加申込をしました。
2015年5月23日土曜日
「怒り」との関わり NO.5
前回の続きです。
子ども達は(大人も同様ですが)、自分の第二次感情の「怒り」は捉えることができても、第一次感情を捉えるができないことがよくあります。「B君は今A君に嫌なことを言われたので怒っているよね。言われたときどんな気持ちだったの?」とB君に質問すると、「ムカついたから」や「頭にきたから」と答えました。「ムカつく」や「頭にくる」というのは第一感情ではないので、さらに質問をします。「言われたとき、うれしかった?悲しかった?それとも何にも思わなかった?」と。このとき、「悲しい」と答える子どももいますが、答えることができずに黙っている子どももいます。後者については、次回述べたいと思います。
前者の場合は、「悲しい気持ちだったんだね」とB君が捉えている感情を一緒に確認し、次に、B君がA君にどうしてほしいと思っているのかをB君に質問します。仮に、「もう言わないでほしい」とB君が言ったとします。その時は、B君に「そのことをA君に伝えてみようか」と言います。必要ならば、私がA君役になり、伝える練習をします。
子ども達は(大人も同様ですが)、自分の第二次感情の「怒り」は捉えることができても、第一次感情を捉えるができないことがよくあります。「B君は今A君に嫌なことを言われたので怒っているよね。言われたときどんな気持ちだったの?」とB君に質問すると、「ムカついたから」や「頭にきたから」と答えました。「ムカつく」や「頭にくる」というのは第一感情ではないので、さらに質問をします。「言われたとき、うれしかった?悲しかった?それとも何にも思わなかった?」と。このとき、「悲しい」と答える子どももいますが、答えることができずに黙っている子どももいます。後者については、次回述べたいと思います。
前者の場合は、「悲しい気持ちだったんだね」とB君が捉えている感情を一緒に確認し、次に、B君がA君にどうしてほしいと思っているのかをB君に質問します。仮に、「もう言わないでほしい」とB君が言ったとします。その時は、B君に「そのことをA君に伝えてみようか」と言います。必要ならば、私がA君役になり、伝える練習をします。
2015年5月17日日曜日
「怒り」との関わり NO.4
今回は私がどのように子どもの「怒り」と関わっているかを述べてみたいと思います。
「怒り」は第二次感情であると言われます。第二次があればその前に第1次感情があります。第一次感情とは、「悲しさ」「寂しさ」等であることが多いと思います。例えば、A君がB君に、言葉によるちょっかいを出したとします。それもB君が言われたら嫌がる(気にする)言葉を。B君はやめてほしいと思っていましたが、「やめて」とは言えませんでした。しばらくして、B君が激しく怒った表情でA君に殴り掛かろうと近寄ってきました。このような場面は子どもの生活ではよくあります。
B君の第二次感情は「激しく怒った表情」から「怒り」であることが容易に分かります。第一次感情は何でしょう。この場合の第一次感情は、「傷つく言葉を言われた」ことによる「悲しみ」であると思います。
私が子ども同士のトラブルに遭遇し双方の話を聞いてみると、子ども達は自分の感情を捉えていないことが多くあります。
子どもに話を聞く時は、「今A君を殴ろうとしていたけど、どんな気持ちだったの?先生に教えて。」とB君の気持ちや感情を問います。答えられない場合は「B君はA君を殴ろうとしていたよね。先生にはB君がとても怒っているように見えたけど、何かあったの?」と問います。これらの問いにB君が答えることを通して、B君自身が第二次感情を捉えることができます。
第一次感情については次回書きます。
「怒り」は第二次感情であると言われます。第二次があればその前に第1次感情があります。第一次感情とは、「悲しさ」「寂しさ」等であることが多いと思います。例えば、A君がB君に、言葉によるちょっかいを出したとします。それもB君が言われたら嫌がる(気にする)言葉を。B君はやめてほしいと思っていましたが、「やめて」とは言えませんでした。しばらくして、B君が激しく怒った表情でA君に殴り掛かろうと近寄ってきました。このような場面は子どもの生活ではよくあります。
B君の第二次感情は「激しく怒った表情」から「怒り」であることが容易に分かります。第一次感情は何でしょう。この場合の第一次感情は、「傷つく言葉を言われた」ことによる「悲しみ」であると思います。
私が子ども同士のトラブルに遭遇し双方の話を聞いてみると、子ども達は自分の感情を捉えていないことが多くあります。
子どもに話を聞く時は、「今A君を殴ろうとしていたけど、どんな気持ちだったの?先生に教えて。」とB君の気持ちや感情を問います。答えられない場合は「B君はA君を殴ろうとしていたよね。先生にはB君がとても怒っているように見えたけど、何かあったの?」と問います。これらの問いにB君が答えることを通して、B君自身が第二次感情を捉えることができます。
第一次感情については次回書きます。
ありがとうございました
5月の学習会を、宮崎市教育情報研修センターで行い、初参加者1名を含めて、4名の参加者でした。参加されたみなさん、ありがとうございました。6月もお待ちしています。
6月の学習の日時、場所は決まり次第お知らせします。
6月の学習の日時、場所は決まり次第お知らせします。
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8月の研究会のご案内です。 日時:8月26(土)16時から18時 場所:アオシマコーヒー 住所:宮崎市青島2丁目6-5 青島BAR 2F 電話:080-5602-2788 皆さん、お気軽にお越しください。 日