2015年8月9日日曜日

第3章「ケース会議(校内チーム会議)」のすすめ方

今回は、鈴木庸裕先生・佐々木千里先生・高良麻子先生が書かれた、「子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク」(かもがわ出版)の第3章から、ケース会議のすすめ方(校内チーム会議)」について紹介したいと思います。

まず、ケース会議について、「『気になる子ども』を指導・支援するにあたり、その子どもについて情報を持つ教職員が一堂に会して、アセスメント・プランニングを検討する」会議であると説明されています。また、効果については、ケース会議で検討する中で、「子どもが抱える困難」を、教職員が事実に基づいて理解し、子どもや周囲のもつ強みや長所を確認するプロセスを経ることにより、『困った子』から『困っている子』への温かいまなざしのある学校環境が形成され、早期に必要かつ効果的な支援が届きはじめ、より良い学校生活の実現を可能にします」とあります。
この本には、「ケース会議の流れとタイムテーブル」があり、実際のケース会議の持ち方が詳しく書かれています。(会議の進行役の台詞や、ケース会議に関する校内研修のすすめ方も掲載されており、校内でのコーディネーター役の方は、必見です。)

次回は、第5章「関係機関との恊働」について、紹介します。

2015年8月8日土曜日

8月の学習会の案内

8月の学習会の会場が決まりましたので、ご案内します。

期日:8月29日(土)午前9時30分から11時30分まで
場所:宮崎市教育情報研修センター 1F レクレーション室

お待ちしております。

暑い日が続いています。どうぞ、ご自愛ください。

2015年8月5日水曜日

連携についてNO.1

子どもやその家族の支援を行うときに、学校だけで対応できないときに、関係機関や地域との連携を図ります。連携を行うときの要になるのが、ケース会議だと思います。しかし、ケース会議についての、いろいろな悩みを聞くことがあります。それは、「情報の共通理解」で終わってしまって、「具体的な支援」について決まらなかった、ということです。

ケース会議では、具体的にどのような支援を、誰(機関)が、いつまでに行うのか、はっきりさせます。全機関の進捗状況を把握し、新たな情報を共有することも有効です。当日配付のレジュメ等にそれらを記入する欄を設けると効率的・効果的な会議になります。

前回紹介した、「子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク」(かもがわ出版)の第5章には、「関係機関との恊働」について書かれています。「恊働」とは、「異なる組織、あるいは異なる専門職などが目的を共有して、その目的達成のために協力し合って機能すること」です。また、第3章には、「ケース会議(校内チーム会議)のすすめ方」についてもあります。
そこで、次回は、第3章を紹介したいと思います。

2015年7月29日水曜日

本の紹介「子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク」かもがわ出版

SSWという言葉は、現在はだいぶ知れ渡ってきましたが、いざ活用するとなると躊躇するのではないかと思います。
そのようなときは、鈴木庸裕先生・佐々木千里先生・高良麻子先生が書かれた、「子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク」という本がオススメです。この本の「はじめに」には、佐々木先生が次のように書かれています。
「子どもの元気な姿や、明るい笑顔の周囲には、必ず子どもにかかわる人々の笑顔があります。(略)だからこそ、子どもの笑顔のために、まず、先生に元気で笑顔でいてほしいのです。子どもの笑顔と家庭、とりわけ保護者の笑顔は連動しています。笑顔はどんどん伝播していく力をもっています。子どもを真ん中に、周囲が笑顔でつながっていく。このワークブックは、そんな理想的な状況を現実にするための実用本です。」

もくじを紹介します。
 序章 「なぜ学校でソーシャルワークが注目されるのか」
 第1章「教育とスクールソーシャルワークが出会うとき」
 第2章「アセスメントの使い方 —ソーシャルワークの活用方法1—」
 第3章「ケース会議(校内チーム会議)のすすめ方—ソーシャルワークの活用方法2—」
 第4章「保護者との面談 —ソーシャルワークの活用方法3—」
 第5章「関係機関との恊働 —ソーシャルワークの活用方法4—」
 第6章「スクールソーシャルワークの視点と出会う16のヒント」

その他に、資料として、初回用アセスメントシート(小学校用・中学校用・高等学校用・幼稚園用・)、継続アセスメントシート、保護者とつくるアセスメントシート、経過記録用紙 が掲載されています。

「子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク」(かもがわ出版)
  編者 鈴木庸裕・佐々木千里・高良麻子  定価1800円+税



2015年7月26日日曜日

ありがとうございました

昨日の学習会では7名の方が参加され、美味しいアイスコーヒーを頂きながら、事例報告と協議を行いました。事例報告の前に、先日行われた日本学校ソーシャルワーク学会の参加報告を私が行いました。報告の中で、学会で出会った熊本・鹿児島の方と、「南九州(熊本・鹿児島・宮崎)の交流会を行いたい」という話が出たことを伝えました。「やりたいですね」「いいですね」という声もあり、この交流会をぜひ実現したいと改めて思いました。そのときは、このブログを通して、案内をさせていただきますので、多くの方に参加していただきたいと思います。話を本題に戻します。協議では、学校内での協力体制の作り方や、子どもや保護者、専門機関との関わり方について話し合いました。
また、今回は、宮崎大学の先生にも参加していただきました。先生の話から初めて知ったこともあり、今回も充実した、学びの多い会になりました。
参加された皆さん、ありがとうございました。
会場を提供してくださった COFFEE ROASTER HAMASAKI さん、ありがとうございました。

次回は、8月29日(土)、午前9時30分からです。
場所は未定です。
たくさんの参加をお待ちしております。

2015年7月25日土曜日

今日は学習会です

今日は7月の学習会です。

時間:AM9:30〜11:30
場所:コーヒーhamasaki

参加をお待ちしております。
事前連絡なしでの参加も歓迎します。お気軽に参加してください。





2015年7月14日火曜日

日本学校ソーシャルワーク学会第10回記念大会に参加して

7月4日・5日に福岡国際会場で行われた日本学校ソーシャルワーク学会第10回記念大会に参加しました。SSWや研究者、学校関係者等、320名を超す参加者でした。
4日の10時から基礎研修が、「スクールソーシャルワーカーに求められるもの~学校現場が期待するスクールソーシャルワーカー~」というテーマで行われました。定員が80名でしたが、申込み開始後の早い段階で満席になり、関心の高さの現れだと感じました。
午後からは大会がはじまり、特別支援教育とスクールソーシャルワークについてシンポジウム等が行われました。特別支援学校での子どもや家庭への支援や、特別支援教育コーディネーターとの役割分担等について話し合われました。
5日は、午前中に研究発表・実践発表があり、午後は分科会でした。

この2日間で、全国のいろいろな方とつながることができました。2日目が終わるころに、近隣の県(鹿児島・熊本)が集まって学習会及び交流会を行いたいですね、と話が盛り上がりました。これからが楽しみです。

私は、この2日間、いろいろな場で、多くの方に「みやざき子ども支援研究会」の活動の様子を話しました。話す中で、教員とSSWが語り合う場の必要性を改めて感じました。そのことを再確認できたことと、今後の研究会の運営の仕方や研修内容等について考えることができたので、参加してよかったと思いました。

大会関係者の皆様、ありがとうございました。
  

研修ツアーのお申込み

  研修ツアーまであと2週間となりました。参加を希望されている方は、11月23日23時59分までにメールでお申し込みください。 メールアドレス miyakodo24@gmail.com お待ちしております。