玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)「第2部 虐待を防止するための方法 第6章 子どもへの対応」に、虐待を受けた子どもへの具体的な関わりについて書かれていますので、紹介します。
前回は子どもの「自己表出を促す手立て」として、子どもの言動のメカニズムを理解することについて書きました。今回もその続きで「感情爆発への対応」について紹介します。
子どもに適切な感情表出を獲得させるためには、子どもが起こす感情爆発を受け止め、その子の中で生じていたであろう感情を言葉にして返していくことが必要である。
前回も紹介しましたが、「受け止めるというのは子どもの意のままにさせる」ということではありません。
続けます。
「感情を言葉にして返していく」ときに、「『問題性』と『人間性』を分離して考えるという発想が欠かせない。虐待を受けることで、子どもには「問題行動を起こさせてしまう心理機制」が形成される。大人はこうした「問題性」=「問題につながる心理機制」を扱うことになるが、ともすると子どもの「人間性」そのものを否定してしまうことになりかねない。「悪い行為をした」という指摘が「お前は悪い人間だ」という指摘になってしまうのである。
「子どもがもった何らかの感情や欲求」そのものが悪いのではなく、その表出の仕方が悪いのである。だから、子どもと大人が力を合わせて「悪い表出の仕方」を生み出す心理機制に対処する、という図式を作ることが必要である。
言葉掛け例:「○○に〜と言われたことで急に腹を立てたように見えた」
新年度が始まりました。皆様、お元気ですか。この研究会では、子どもに関わる指導者や支援者が集まり、自由に、安全に語り、学び合う場です。お気軽にお越しください。尚、コーヒー等のご注文は、アオシマコーヒー1階で、15時30分ぐらいまでに行なってください。
https://www.facebook.com/miyazakikodomosien/
2015年2月23日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
6月の研究会のご案内
6月の研究会のご案内です。 日時:6月21日(土)16時から18時 場所:アオシマコーヒー 住所:宮崎市青島2丁目6-5 青島BAR 2F 電話:080-5602-2788 皆さん、お気軽にお越しください。

-
11月6日(日)9:00〜18:00に、リフカー研修が行われます。会場は、南九州大学 都城キャンパス(都城市立野町3764番地)です。リフカー研修とは、子どもの性虐待の理解と初期対応、話の聴き取り方を学ぶ研修です。研修内容は、「子どもは性虐待をどのように経験するのか」「虐待を打...
-
1月の研究会の会場と時間の変更のお知らせです。 日時:1月18日(土曜日)15:30〜17:30 場所:〒880-1101 宮崎県東諸県郡国富町本庄4544−2 急な変更ですみませんが、よろしくお願いします。 https://www.google.com/maps/place...
0 件のコメント:
コメントを投稿