2015年2月28日土曜日

アタッチメントNO.15

玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)「第2部 虐待を防止するための方法 第6章 子どもへの対応」に、虐待を受けた子どもへの具体的な関わりについて書かれています。

前回は子どもの「自己表出を促す手立て」として、「感情爆発への対応」について紹介しました。今回は、「セルフコントロールの回復に向けて」として、子どもがセルフコントロールを行うために必要なことを紹介します。

セルフコントロールを行うためには、自分の内的な状態に対する自覚が必要であり、その自覚は、何らかの形で言語化されていなければならない。言語化できない感情は統制できない。前回、感情や行動の暴発のあとでも、教師が子どもの内的状態を言語化することが大切であると述べたのは、こうした関わりがセルフコントロールをつけていくための土台となるからである。

子どもの年齢が幼かったり、言語発達の問題があったりして、言語化が困難である場合は、絵を描いたり、体を動かしたりするなど、社会的に許容されうる行動に置き換えていく指導が必要である。

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