2015年3月1日日曜日

アタッチメントNO.16

玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)「第2部 虐待を防止するための方法 第6章 子どもへの対応」の、虐待を受けた子どもへの具体的な関わりについて紹介しています。今回は、「場の工夫をすること」について、紹介します。

「場の工夫をすること」
学校生活というのは虐待を受けた子どものトラウマが刺激されてしまう事態はいくらでもある。その意味では、感情や行動の爆発を起こさせないようにすることは、初めのうちは難しいので、「起こしても最善の対応ができるようにする」工夫が必要である。

パニックを起こした子どもには、できる限り「周囲への二次的な被害を出さずにすむ場所」を提供する必要がある。この手続きを「タイムアウト」という。子どもをその場から離すことができないときは、周囲が本人から離れてあげる。

タイムアウトのねらい
・子どものパニックを惹起した要因から引き離すことができる。
・「誰にけがをさせた」「何を壊した」等の二次的・三次的な問題を防ぐことができる。

タイムアウトとは罰として行うのではない。
パニックを起こすきっかけになった刺激から遠ざけて、子ども自身と周囲への危害を防ぎながら、落ち着きを待つ、という考え方に立っている。
なので、タイムアウトすることが目的であり、タイムアウトしている間に説教をすることが目的ではない。

タイムアウトの方法がうまくいくようであれば、安全基地を作ることも考えられる。安全基地に行って、コントロールを失いそうになる自分を沈静化することを認めることで、集団のなかでの大きな失敗を未然に防ごうとする方法である。

安全基地を作る場合の留意点
・必要以上の壊れやすい備品を置かない。

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