2015年3月28日土曜日

「怒り」との関わりNO.2

金子書房から「児童心理」という本が毎月出ています。2014年11月号の特集が「子どもの怒り」というテーマでした。この特集で、「怒り」は正当な反応であること、また、「怒り」には「正当な『怒り』」と「居場所を失った暴走する『怒り』」があり、それらが脳の中でどのように生じるかが大河原美以教授(東京学芸大)によって書かれています。児童虐待や夫婦間暴力(DV)、家庭内暴力の問題は、「暴走する『怒り』」から生じる問題です。
加害を予防するために、「怒りや悲しみの表出を当然のものとして子どもに承認することの重要性をもっと認識する」必要があります。「封印されてきたがゆえに暴走する負情動は、親や教師から承認されることによってのみ自己に統合される。負情動が自己に統合された状態にある子どものたちのみが、認知による制御を学ぶことが可能」です。

参考文献・引用文献
「児童心理」2014年11月号 金子書房 
 「「怒り」という苦しみが生まれるところ」大河原美以(東京学芸大学教授)



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