2014年12月20日土曜日

本日、9時40分からです。

私たちの研究会は今日が10回目です。今年度は、月1回行っています。
いつもは5〜6人で情報交換や事例検討等を中心に行っています。

記念すべき今回は、講演会を企画しました。
講師の小野先生から講演会資料が届き、参加者数(約30名)分の印刷を行いました。
印刷しながら資料の内容を読ませていただきました。

欠席児童・生徒への対応として、どの学校でも使える(使う必要のある)資料が多くあり、直接話を聞くのがとても楽しみです。

今回、宮崎市教育委員会様より名義後援を頂いたことで市内全小中学校に案内を出させて頂きました。「職員会で紹介されたよ」等の話を聞き、とてもありがたいことだと思いました。

研究会に参加されている方が、それぞれの場所で、いろいろな方に声をかけて頂きました。申込のメールに「○○先生から紹介されました」とあり、またまた嬉しくなりました。

今回の講演会は、公益財団法人日本教育公務員弘済会宮崎支部様からのグループ研修助成金を使わせて頂いています。とてもありがたいことだと思っています。

皆様のご厚意で作られた講演会、とても楽しみです。

後援会の様子や感想等は今後ブログで紹介します。



2014年12月16日火曜日

第1弾「教師のための不登校サポートマニュアル 不登校ゼロへの挑戦」(明治図書2005年3月初版)

第1弾は今日で終わりです。
今回は「Ⅳ 不登校問題解決に向けて」を紹介します。

Ⅳ章では、不登校問題解決のための、教育委員会、学校管理職、教師、養護教諭のさまざまなレベルでのシステムが提案されています。

教育委員会の役割の中で、「再登校支援成功教師と他校教師との学び合い・情報交換のためのネットワークづくりの支援をする」ことが望ましいとありました。
私たちの「みやざき子ども支援研究会」も、草の根レベルでの「学び合い・情報交換のためのネットワーク」であり続けたいと思いました。

2014年12月15日月曜日

第1弾「教師のための不登校サポートマニュアル 不登校ゼロへの挑戦」(明治図書2005年3月初版)

「Ⅱ 熊谷市での不登校半減への取り組み」は省略します。

「Ⅲ A町での不登校減少プロジェクト—発生率ワーストワンから不登校ゼロへの軌跡」では、A市での不登校減少プロジェクト開始の経緯と趣旨、取り組み、途中結果とそれまでの経過、そして最後に、なぜA市は一年足らずで不登校ゼロとなったか、について書かれています。A市というのは、ある県のほぼ中央部に位置し、のどかな田園風景が広がる人口約9000人で、1中学校、4小学校があるところです。
 このプロジェクトは、平成15年度・16年度の2カ年で行われ、筆者の小野昌彦先生は平成15年4月から16年9月末日まで顧問スーパーバイザーとして参加されています。

 「2 不登校減少プロジェクトの取り組みについて」では、個別教育プログラム(IEP)を用いての再登校支援について書かれています。IEPとは、小野昌彦先生らが筑波大学心身障害学系小林重雄研究室において1989年から開発を進められているものです。

子どもの支援のためにも、IEPについてしっかり学びたいと思います。



2014年12月14日日曜日

第1弾「教師のための不登校サポートマニュアル 不登校ゼロへの挑戦」(明治図書2005年3月初版)

「早期発見・早期対応」等、子どもへの対応について紹介したいと思います。

 不登校問題の予防には、2つの段階があり、一次予防と二次予防と呼ばれ、一次予防は問題を起きにくくする段階、二次予防は早期発見・早期対応であるとあります。
 早期発見・早期対応の実際として、見出しを紹介します。
 1 欠席に敏感に動く
 2 ストレス反応への気づきと対応
 (1)ストレス反応に気づく
 (2)身体症状
 (3)不安・緊張
 (4)攻撃・怒り
 (5)無気力・憂鬱—褒める機会をつくる
 3 ストレスの元にはたらきかけ、味方を増やす
 (1)ストレスの元にはたらきかける
 (2)子どもに「味方」と思ってもらえる教師になる
 (3)すべての子どもをえこひいきする
 (4)子どもを支える人を増やす

登校を渋っている子どもの自宅へ迎えに行ったときや、学校の教育相談室等で子どもと話をするときに行う子どもへの言葉かけ等、どのように関わればいいのか悩みますが、上記で紹介した内容からヒントをもらえると思います。

2014年12月11日木曜日

第1弾「教師のための不登校サポートマニュアル 不登校ゼロへの挑戦」(明治図書2005年3月初版)

私の手元に小野昌彦先生が書かれた本が3冊あります。
「教師のための不登校サポートマニュアル 不登校ゼロへの挑戦」
                   (明治図書2005年3月初版)
「不登校ゼロの達成」(明治図書2006年3月初版)
「学校・教師のための不登校支援ツール〜不登校ゼロを目指す包括支援ガイド」(風間書房2013年4月30日初版)
の3冊です。
第1弾は、小野昌彦先生と小林正幸先生が書かれた「教師のための不登校サポートマニュアル 不登校ゼロへの挑戦」という本の紹介をします。

この本は4つの章があり、Ⅰ・Ⅱ章を小林先生が、Ⅲ・Ⅳ章を小野先生が担当されています。Ⅰ章では「不登校についての基本的なとらえ方・考え方」、Ⅱ章では「熊谷市での不登校半減への取り組み」、Ⅲ章では「A市での不登校減少プロジェクト−発生率ワーストワンから不登校ゼロへの軌跡−」、Ⅳ章では「不登校問題解決に向けて」が書かれています。

Ⅰ章の「1 不登校はどのようにして起きるのか」は、「不登校問題解消の主人公としての教師」についてです。教師は、数多くの子どもと長い時間一緒にいて、向き合っている専門家であり、その専門家のプロ意識と力を信頼したい、と書かれています。さらに、「4 不登校になる子どもは、学校のどこが嫌いなのか」及び「5 内省力がない教師たち」では、「不登校体験者による不登校のきっかけ(現代教育研究会、2001)」と「教師による平成5年度中学生の不登校のきっかけ(文部省、1994)」の結果、特に「教師との関係をめぐる問題」の数値の違いが気になるとあります。前者が20.8%であるのに対して、後者は1.7%です。この違いから、教師は我が身が不登校のきっかけを作り出していることに、気づきにくいのかもしれません、とあります。私も教師として、このことを受け止めて、子どもたちとの関係を見直さなければならない、と考えます。
 
次回は、「早期発見・早期対応」等、子どもへの対応について紹介したいと思います。


2014年12月9日火曜日

20日は講演会です

これまで、「アタッチメント障がい」や「反応性愛着障がい」の状態や診断基準を書いてきました。この後は、対応について述べたいと思います。

その前に、次回から20日の講演会の講師をしていただく小野先生の書かれた著書等について紹介をしたいと思います。お楽しみに。

2014年12月5日金曜日

アタッチメントについて NO.8

反応性愛着障害というのは、アメリカ精神医学会が作っている精神疾患に関する診断基準(DSM)にあります。昨年5月、DSM−5が出版されました。19年ぶりの改訂だということです。以下に紹介します。

反応性愛着障害(DSM-5)
A. 5歳以前に始まり、著しく障害され発達的に不適切な愛着行動の様式で、慰安、援助、保護、愛情を求めて識別された愛着対象に、めったにあるいは最小限にしか選択的に注意を向けない。
以下の両方によって明らかにされるように、この障害は抑制され、情緒的に引きこもった持続的な行動様式で、子どもは大人の養育者に対しめったにあるいは最小限にしか愛着行動を向けない。
 1. 心理的苦痛を感じている時に、めったにあるいは最小限にしか慰安を求めない
 2. 心理的苦痛を感じている時に、めったにあるいは最小限にしか提供された慰安に反応しない。
B. 持続的な社交、情緒の障害で、以下の少なくとも2つによって特徴づけられる。
 1. 他者に対する社交的、情緒的な反応性の相対的な欠如
 2. 制限された陽性感情
 3. 威嚇的でない大人の養育者との交流の際も、説明の出来ない、苛立たしさ、悲しみ、または恐怖のエピソードがある
C. 自閉症スペクトラム障害の診断基準を満たさない。


このブログで紹介している反応性愛着障害については、「DSM−Ⅳ」に基づいて書いています。(WHOの診断基準、また、本ブログで参考にしている本がDSM−Ⅳのもとに作られているので。

研修ツアーのお申込み

  研修ツアーまであと2週間となりました。参加を希望されている方は、11月23日23時59分までにメールでお申し込みください。 メールアドレス miyakodo24@gmail.com お待ちしております。