2014年12月11日木曜日

第1弾「教師のための不登校サポートマニュアル 不登校ゼロへの挑戦」(明治図書2005年3月初版)

私の手元に小野昌彦先生が書かれた本が3冊あります。
「教師のための不登校サポートマニュアル 不登校ゼロへの挑戦」
                   (明治図書2005年3月初版)
「不登校ゼロの達成」(明治図書2006年3月初版)
「学校・教師のための不登校支援ツール〜不登校ゼロを目指す包括支援ガイド」(風間書房2013年4月30日初版)
の3冊です。
第1弾は、小野昌彦先生と小林正幸先生が書かれた「教師のための不登校サポートマニュアル 不登校ゼロへの挑戦」という本の紹介をします。

この本は4つの章があり、Ⅰ・Ⅱ章を小林先生が、Ⅲ・Ⅳ章を小野先生が担当されています。Ⅰ章では「不登校についての基本的なとらえ方・考え方」、Ⅱ章では「熊谷市での不登校半減への取り組み」、Ⅲ章では「A市での不登校減少プロジェクト−発生率ワーストワンから不登校ゼロへの軌跡−」、Ⅳ章では「不登校問題解決に向けて」が書かれています。

Ⅰ章の「1 不登校はどのようにして起きるのか」は、「不登校問題解消の主人公としての教師」についてです。教師は、数多くの子どもと長い時間一緒にいて、向き合っている専門家であり、その専門家のプロ意識と力を信頼したい、と書かれています。さらに、「4 不登校になる子どもは、学校のどこが嫌いなのか」及び「5 内省力がない教師たち」では、「不登校体験者による不登校のきっかけ(現代教育研究会、2001)」と「教師による平成5年度中学生の不登校のきっかけ(文部省、1994)」の結果、特に「教師との関係をめぐる問題」の数値の違いが気になるとあります。前者が20.8%であるのに対して、後者は1.7%です。この違いから、教師は我が身が不登校のきっかけを作り出していることに、気づきにくいのかもしれません、とあります。私も教師として、このことを受け止めて、子どもたちとの関係を見直さなければならない、と考えます。
 
次回は、「早期発見・早期対応」等、子どもへの対応について紹介したいと思います。


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