2015年3月20日金曜日

学校と地域とのつながり

3月15日(日)に熊本市で、「地域と学校のつながりで作り出す子ども・家庭支援』」というテーマで話をさせて頂きました。宮崎市内で主任児童委員をされている方と二人で、学校・教師の立場と地域・主任児童委員の立場の、それぞれの立場で話をしました。このような機会を得たことで、「学校と地域の連携」や「地域の中での学校の役割」などを改めて考えることができました。また、主任児童委員や民生児童委員の活動等についても紹介することができました。
熊本で生まれた新たなつながりを本研究会にもつなげて、さらに学習を深めたいと思いました。くまもと子育て・虐待防止ネットワーク研究会の皆さん、ありがとうございました。

2015年3月8日日曜日

「怒り」との関わりNO.1

私たちの研究会で時々話題に上るのが、子どもの「怒り」との関わりについてです。他の研究会や研修会等でも同様です。事例報告や相談内容を聞きながら、「怒り」を出している子どもの苦しみ(適した言葉が見つかりません)や、それに関わる教師(大人)の指導の困難さについて、みんなで考えていく必要があると思っています。

そこで、「『怒り』との関わり」というテーマで、いろいろな本や論文等を紹介しながら、考えていきます。お付き合いください。



2015年3月7日土曜日

ありがとうございました

今日は3月の学習会でした。8名の参加があり、指導や支援に関する悩み等を出し合い、事例検討を行いました。参加された皆さん、ありがとうございました。

今日は、「コーヒーHAMASAKI」で、美味しいコーヒーを頂きながらの会となりました。ちなみに私は”ペルー”のコーヒーを注文しました。場所を提供してくださったマスターの濱崎氏には感謝です。


次回は4月11日(土)の午前9時30分から11時30分まで行います。場所は決まり次第お知らせします。



2015年3月3日火曜日

アタッチメントNO.18

玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)「第2部 虐待を防止するための方法 第6章 子どもへの対応」の、虐待を受けた子どもへの具体的な関わりについて紹介しています。今回は、「感情への気づきと表出を促すその他の手だて」について、紹介します。

感情への気づきを深めていかせるための手立て
・普段どおりに生活しているなかで、さまざまな感情について探索させることを常に心がける。「学校の中で一番いやなことは何か」「一番楽しいことは何か」等。
・子どもによっては、好き嫌いを明確に表現できない子どももいるので、練習する。
・日記のような活動で自分の感情を振り返る。
・自分が現在とらわれている感情を自覚できていない子どもに対しては、その子の声の調子や大きさ、姿勢、表情、言葉遣いなどを具体的に指摘し、そのような現れ方をしている感情とはこれこれの感情である、と説明する。

玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)の紹介は今回で終わりです。本書には、「子どもへの対応」以外にも、「保護者への対応」、「校内連携、関係機関との連携」など、虐待対応について詳しく書かれています。


2015年3月2日月曜日

アタッチメントNO.17

玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)「第2部 虐待を防止するための方法 第6章 子どもへの対応」の、虐待を受けた子どもへの具体的な関わりについて紹介しています。今回は、「人の工夫をすること」について、紹介します。

人の工夫をすること
子どもの感情爆発やパニックに対して対応できる人を配置することも重要であるが、そほんどの場合そんなことは望めないという条件で学校現場動いている。とすれば、「授業の組み方」や「事務仕事の役割分担」等、校内の連携で「フリーに動くことができる教員」を確保する努力が求められる。

担任以外が個別対応する場合の留意点
・子どもは担任と個別対応する人間との間を巧みにすり抜けて生活していくようになることも考えられる。そこで、子どもの訴えを担任にしっかりと伝える等の関係が、担任と個別対応する人間との間に必要である。

2015年3月1日日曜日

アタッチメントNO.16

玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)「第2部 虐待を防止するための方法 第6章 子どもへの対応」の、虐待を受けた子どもへの具体的な関わりについて紹介しています。今回は、「場の工夫をすること」について、紹介します。

「場の工夫をすること」
学校生活というのは虐待を受けた子どものトラウマが刺激されてしまう事態はいくらでもある。その意味では、感情や行動の爆発を起こさせないようにすることは、初めのうちは難しいので、「起こしても最善の対応ができるようにする」工夫が必要である。

パニックを起こした子どもには、できる限り「周囲への二次的な被害を出さずにすむ場所」を提供する必要がある。この手続きを「タイムアウト」という。子どもをその場から離すことができないときは、周囲が本人から離れてあげる。

タイムアウトのねらい
・子どものパニックを惹起した要因から引き離すことができる。
・「誰にけがをさせた」「何を壊した」等の二次的・三次的な問題を防ぐことができる。

タイムアウトとは罰として行うのではない。
パニックを起こすきっかけになった刺激から遠ざけて、子ども自身と周囲への危害を防ぎながら、落ち着きを待つ、という考え方に立っている。
なので、タイムアウトすることが目的であり、タイムアウトしている間に説教をすることが目的ではない。

タイムアウトの方法がうまくいくようであれば、安全基地を作ることも考えられる。安全基地に行って、コントロールを失いそうになる自分を沈静化することを認めることで、集団のなかでの大きな失敗を未然に防ごうとする方法である。

安全基地を作る場合の留意点
・必要以上の壊れやすい備品を置かない。

2015年2月28日土曜日

アタッチメントNO.15

玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)「第2部 虐待を防止するための方法 第6章 子どもへの対応」に、虐待を受けた子どもへの具体的な関わりについて書かれています。

前回は子どもの「自己表出を促す手立て」として、「感情爆発への対応」について紹介しました。今回は、「セルフコントロールの回復に向けて」として、子どもがセルフコントロールを行うために必要なことを紹介します。

セルフコントロールを行うためには、自分の内的な状態に対する自覚が必要であり、その自覚は、何らかの形で言語化されていなければならない。言語化できない感情は統制できない。前回、感情や行動の暴発のあとでも、教師が子どもの内的状態を言語化することが大切であると述べたのは、こうした関わりがセルフコントロールをつけていくための土台となるからである。

子どもの年齢が幼かったり、言語発達の問題があったりして、言語化が困難である場合は、絵を描いたり、体を動かしたりするなど、社会的に許容されうる行動に置き換えていく指導が必要である。

研修ツアーのお申込み

  研修ツアーまであと2週間となりました。参加を希望されている方は、11月23日23時59分までにメールでお申し込みください。 メールアドレス miyakodo24@gmail.com お待ちしております。