2014年11月17日月曜日

アタッチメント N0.3

今日は、アタッチメント障がいについて書きます。

玉井邦夫氏の「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(p135)に虐待を受けたことによる子どもの言動を理解するうえで重要な概念として、アタッチメント障がいについておおよそ次のように書かれています。本書では「愛着」・「愛着障害」と表記されていますが、ここでは「アタッチメント」・「アタッチメント障がい」と記します。

アタッチメントは、概ね、生後3〜4年の間にその基盤が形成されると考えられている。健康的なアタッチメントが形成されることは、「自分は価値ある存在であり、世界は交渉にたる環境である」という感覚を子どもに与えることになる。特定の養育者との間に確固たるアタッチメントを形成できた子どもは、長じて、健康的な自尊感情を発達させ、友人との友好的な関係を結び、ものごとを肯定的にとらえていく認知を獲得することができる。

「アタッチメント障がい」とは、この裏返しであると理解できます。

次回は、アタッチメント障がいの現れを概観することにします。

参考・引用文献
玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)







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