2014年11月19日水曜日

アタッチメントについて NO.5

前回の続きを紹介します。

⑤ 探索行動の難しさ
 ・見知らぬ状況に置かれたときに、養育者の様子をうかがうなど、自分
 の行動の手がかりを探すような行動がとれない
 ・養育者と離れることが難しいために、自分の置かれた環境の中にある
 おもちゃなどを確かめたり試したりする行動が制限されてしまう

⑥ コントロール行動(支配行動)
 ・養育者を過剰にしきりたがり、懲罰的に(攻撃的威圧的に)コントロ
 ールしようとする
 ・養育者に向けての過剰な気遣いや不適切な世話をする行動がある

⑦ 養育者との分離を経験した後、再会する場面での反応の不自然さ
 ・一度養育者から離れた後で再会したときに、スムースに愛着的なやり
 とりに戻ることができない
 ・再会したときに、無視や避けること、過剰な怒り、愛情の欠如などを
 示す

さらに、次のように書かれています。
  「養育者」という用語を「担任」あるいは「親しい(と思われる友
 人)」などに読み替えると、アタッチメント障がいが学校でどのような
 現れをしてくるのかイメージがもちやすくなると思われる。それは、
 「非常に不安定な対人関係のとり方」であり、「予測のしにくい気分や
 態度の変動」なのである。


参考・引用文献
玉井邦夫 著「学校現場で役立つ 子ども虐待対応の手引き」(明石書店)


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